2012.02.29 Wednesday 

no.102 FEBRUARY 沖縄 2



神はこのようになんにもない場所におりて来て、透明な空気の中で人間と向かいあうのだ。
(沖縄文化論 岡本太郎)


2/25
毎年2月下旬に開催される読谷の陶器市は沖縄でも最大級で、読谷に工房を構える若手からベテランまで顔を揃える。miyagiyaでもすでに顔なじみの作家さんが出展している。
来る前に「巨大シーサーのところ」と聞いていただけあって最初に見つけたのが工房十鶴さん。
朝早めにホテルを出たつもりだったけれど、すでに会場内は人、人、人。工房十鶴さんのテントも賑わっている。これでは仕入れの商談なんかとても出来ないので、会場をぐるりとまわる。工房コキュさん、あき陶器工房さんとご挨拶。
今後取引をしたいなぁと思える作家さんも2人ほど見つけられた。
それにしても悪天候の中、どのテントも大盛況。中にはレジに長蛇の列も。沖縄の人に交じって観光客風の人、海外の人、僕と同じように業者風の人と様々だ。年々やちむんの人気ぶりが感じられてなんだか嬉しい。ここ数年のクラフトブームというのもあるだろうけれど、沖縄の物を沖縄の人に愛用されることや、県外の方にマリン以外の沖縄を知ってもらえることは、とても大切のことと思う。
沖縄でも、やちむんを普段使いしている人はまだまだ少ない。多くは、扱いやすい大量生産の洋食器で、和食器でも磁器製が多い。染みにくく、レンジや食洗機に使えなければいけないからだろう。確かに陶器であるやちむんは扱いに注意がいる。反面、独特のあたたかみのある感触や大胆な絵付けを陶器は楽しむことができる。
ここ数年、伝統的なやちむんの製法に加えて新しい感覚のやちむんが増えてきた。十数年前に僕が見たやちむんは素朴でトーンの暗いものか紅色のやけに派手でお祝いかお店ででてくるようなものばかりで、正直興味が持てなかったものだ。悪くないのだろうけれど、あえて欲しいと思えないと(多分)多くの人が感じていたと思う。
そのやちむんが最近はとても面白い。きっかけは工房十鶴さんの器。大胆ながら愛らしく魅かれるものがあった。植物園にあるような丸い大きな葉やココナッツの実が描かれていている。伝統的な唐草も大胆すぎるくらいの勢いで描かれている。あまりの印象の違いに「これも、沖縄のものですか?」とその皿を扱うお店の人に聞いたくらいだ。好きでないものから興味駸々に変化した瞬間。そして改めて見る人間国宝金城次郎の器は違って見えた。
個人的な経緯だけれど、自分の歩んだように、興味を持てない若い世代にその良さを伝えたい。改めてそう感じた陶器市。

グレーの寒空に少しの不満をぶつけながらも、来てよかったなーと。

 




2012.02.29 Wednesday 

no.101 FEBRUARY 沖縄 1



雨と一緒に。

 
2/24
沖縄へ出発の朝、東京は雨の後の特有の湿気のある空気が漂っていた。ついこの間までのシンシンとした寒さが嘘のような、ゆるやかな朝。梅雨時やアジアに旅行したような空気の匂いだ。まるで沖縄に引きこまれるように今回のmiyagiyaの仕入れは始まったのです。

下降する飛行機が厚い雲を突っ切る。

沖縄が年々好きになっていく理由に冬の沖縄がその一つ。冬でも晴れると一気に25度位まで気温が上昇する。
そんな日は空も海もキラキラとする。

今年の冬は天気がすぐれないようで、正月の時同様、滞在中一度も晴れることはなかった。それでも東京に比べて10度も高い19度。はるかに暖かい。
コートはいらないけれど、風の強い日は肌寒い。風よけの上着やダウンベストがあれば必要十分だ。

14時、くもり空の沖縄に到着してまず向かったのは、以前から一度行きたかったCAFE UNIZON。カフェとインテリアショップ、不動産が一体になった沖縄ではめずらしい複合型のショップ。東京にも似たようなお店があるけれど、空間の贅沢さは地方ならでは。とても贅沢なのだ。

基地がすぐそこに広がる乾いたコンクリートの建物。色あせた看板がヴェンダースの映画のようだ。

広々としたカフェのカリモクロビーソファに腰かけて、遅めの昼食。背もたれに頭を乗っけて高い天井と窓の外の曇り空を交互に眺めていたら、もうすっかり体中の力が抜けてしまった。
太陽と海だけでない沖縄がそこにあった。



カフェユニゾンに展示されていた宜保朝子氏の素晴らしい絵




2007.04.24 Tuesday 

DRESS

いつも作品撮りでお世話になっているカメラマンのaちゃんとy君が結婚しました。
地元で式を挙げた後に東京で友人を集めたパーティがあってお祝いに行ってきました。しかも今回は嬉しい事にaちゃんのドレスを作らせて頂いたので自分もいささか緊張。。。
式で使った後に心配で心配でパーティ直前に改めて手直しをした位です。普段のコスチューム製作の何倍も時間をかけただけあったのと、aちゃんの着こなしでとても満足のいくドレスになったと思う。一生に一度の機会に着るドレスを作る事にまだまだ技量の足りない僕は、お受けする自信がありませんが、それでも依頼してくれた夫婦に感謝。本当作って良かった。
さて、パーティのドレスコードが「メキシカン」。パーティ会場もメキシカンレストラン。僕は着ていきたいドレスシャツを見つけることができずに、とうとう稲妻ストールとバンビ柄のファンシーなシャツを作って、さらに今回の為に用意した天然草で編まれたハットを被って会場入りです。それにしても来場の皆、思い思いのメキシカンでとても楽しかった。



分かりにくいけどドレスの裾
後ろにズルズルと引きずるんです
綿レース他3種類のレースに洗いをかけて付けています



バンビシャツと稲妻ストール
徹夜したからね


 




2007.02.05 Monday 

SHOOTING 06-07AW




FOOD 2007
(C)akane kawashita (C)deuxR
2/4 FASHION PHOTO SHOOTING

いつものように前の晩はよく眠れなかった。
撮影の不安要素というより(それももちろんあるけれど)、自分の中でもう何かが動き始めているのだ。
またいつものように家をこっそり抜け出したホールデンが深夜の公園をウロウロしているのかもしれない。そんな夢とも幻想とも言えないイメージを抱きながら何度も目が覚めて時計を見たら5時を回ろうとしていた。
時計の針音がいつしか通りに木霊する靴音に聞こえた不透明な意識のなかで突然、電子音が響く。
7時。モデルのR君からメール。

ボタンを掛け違えたシャツのように歪んだ朝だった。

*
撮影は雲一つ無い冬空の下。
せっかくのスタイリングも強くて冷たい北風でたちまち崩れてしまうから、風にまかせることにした。

今回の撮影はモデル、カメラ、メイク一人ずつの最小スタッフ。
撮影は1カット1時間。フィルム1本。
木立の影が長く伸びてきた頃、7カットを撮り終え撮影終了。
とてもフットワークが軽いのは、量ではなく質のおかげと思っている。

キャッチャーのホールデンとモデルのR君で始まった今回の撮影、描きたいものが確信に一歩近づいた気がする。
10代、20代に僕らが感じた言いようのない寂しさや不安を描いてみたい。
それを包みこむ衣服を作ってみたい。




この青空の下には冷たい風がピューピュー吹いていたのです。
今回の撮影は一段と寒かったね
お疲れさま
MERCI !







2006.03.19 Sunday 

STRENGTH , NO.01

まとめて日記といくつかの付箋から

*


DOG 2006
(C)akane kawashita (C)deuxR
2/25 FASHION PHOTO SHOOTING

*
自由の小鳥になれ
自由の猛禽になれ           茨木のり子


先月の撮影にあたって、ヴィスワヴァ シンボルスカと茨木のり子の詩集が伏線としてありました。
日頃から感じていた「共有しえない価値観」。疎外感や孤独という側面ではなく「人の間柄の深み」。
衣服が人の皮膜であるなら、内と外の境界としてあるならば、この深みをアグレッシブな個の感情として表現できないだろうか。
2人の女性の2册の詩集を脇に抱えての撮影だったのです。
奇しくも撮影の数日前茨木のり子氏の訃報を知る。
急に天気が崩れ出した頃でした。


*
Olafur Eliasson
Beauty(1993)、Camera obscura(1999)

この2点には心をくすぐられました。
原美術館でも感じたことだけれど、作家のサイトを改めて見て感じたのは、2000年以前の作品群が僕は好みです。
便利で身の無い「インスタレーション」という分類があるけれど、それだけでは括られない孤立した世界観(鑑賞者の境界の向こうで存在してる)を垣間見た思いがします。
不確定要素の強い環境の中で一定の魅力を保っているのは作品の強度があるからなのでしょうね。
http://www.olafureliasson.net/


*


3/18

新宿H
秘密会議
フフ


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2-12-22 matsuo naha okinawa
t 098-869-1426
o 11:00-20:00
closed on wednesday
We are select shop that has proposed a pottery and household goods from Okinawa JAPAN.

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