2012.01.06 Friday 

no.100 new year 2012




生活の基準は豊かであること、丁寧であること、美しくかっこいいこと。



全ては慌てない。
今年もどうぞよろしくお願いします。

 




2011.12.31 Saturday 

no.99 師走




透きとおった空に吸い込まれそうな朝。

*
年末はいつも少しだけ慌ただしい。普段と変わらず過ごそうと思えば出来るのに、不思議といろいろなことをしてしまおう、というのが師走の雰囲気。僕は決して嫌いじゃない。30日は朝からそんなわけで、部屋の掃除を終え、銀行に行き、ムーちゃんの用事を済ませ、いくつかの宅急便を受け取り、いくつかの物を送り出し、今年最後の映画を観に出かけ、素敵な人に会い、メールの受信箱の整理をし、美味しいご飯と美味しいお酒を飲んで、年末の度に観たくなる「歩いても歩いても」をゴロゴロ観ながら過ぎて行った。

*
震災以前以降とよく耳にするけれど、本当に変わったのは何だったのだろう?

*
31日。普段の些細な変化や小さな気遣い、悪気のないいたずらの集積がとても美しいと感じた朝。
さて、このESSECE OF MODEでブログを再開して久々の年越し。今年は帰省とmiyagiyaの買付のため沖縄からの更新です。

今年も一年ありがとうございました。皆様良いお年を。





2011.12.31 Saturday 

no.98 恋愛映画





今年はいろいろな人に意識的に会ったり連絡を取った。そうすると不思議といろいろな人から連絡をいただくもので、多くの大切な出会いと少しのすれ違いと、親密な時間と苦い思いとが入り混じった。
はからずも3月の大震災がよりそれらを際立たせ、小さな出会いも感動的な再会も同じくらい大切な色となって心に残った気がする。


*
映画館で今年最後に観たのはガスヴァンサント監督の「永遠の僕たち」。古びて味が出た映画館シネマライズで、少し湾曲した画面にガスヴァンサント独特のくすんだ色が流れる。恋愛と死のストーリーの一方で加瀬亮の演じる亡霊の存在がとても興味深い。現実と死の世界を繋ぐ不在の存在として、曖昧な現実と過去の存在として、抽象的でなく具象的に。
受けとめられた死と、美しく瑞々しい恋愛の映画だった。








2011.12.04 Sunday 

no.97 週末

  
*

窓たたく雨音優し時深くソフトに霞む深夜の会話

週末つめたい雨の通りには気温がゆるむ気持ちがゆらぐ

おかえりとネコと弁当待ちぼうけ靴箱の上のハンバーグディナー

とつぜんの せなかをはしる おとずれは あつくつめたい ときのへだたり

マイルスもクリスもサラもパウエルもキースもジョンもビールのおとも

からまった明日をしたくないけれど明日をしなきゃいけないのさ!

ブレイキン光のなかへステッピン時のかべをもスルリと越えて

ダイアログ消えて表れ幾たびと願い5年か夜の冬空



 



お気に入りの場所はそうそう見つからないものだ。


少し前、隣駅にタリーズコーヒーが出来た。新しくできた小田急の商業施設の2F。
ロータリー側の壁一面がガラスになっている。晴れた日は燦々と明るく、風の強い日はガラスをバンバンとたたく。雨の日は店内もどんよりと暗い。天気や季節に寄り添うような空間が僕は好きだ。ウキウキするのだ。

ガラス越しの一人掛けソファーに座って駅を行き交う人や、ロータリーを囲む木々が揺れる様子を眺めていると、店内のざわめきと甘い珈琲の香りがその景色に重なって、ず―っとここに居たい気持ちになる。
だから最近の週末はこの特等席で本を読み、手帳を開き、物思いにふける事が多い。
普段の生活のなかで、気持ちを静め、優しい気持ちになれる場所があることは何よりだと思う。

  




2011.11.28 Monday 

no.96 旅


夕、大阪


旅がしたい。



最近、旅をしていない。
実家のある沖縄に行くことや、誰かと観光地へ旅行することはあるのだけれど、旅というよりお出かけの延長だ。ちょっとそこまでという感じに近いのだ。電車や飛行機どころか、行く場所、宿泊するホテル、食事をするおおよその店、買い物する時間、会う人、参加するイベント、小さい予定から最大の目的までみっちり予定を立てて、出来る限りの情報を集めて行くから。
語弊があるだろうけれど、会社で行く出張とあまり変わりないなぁと思った。まさに、大阪出張のホテルへの夜道、木枯らしふく中、フト感じたこと。

旅は見知らぬ土地や慣れない場所で、知らない文化や人に出会って、様々な刺激を受けることに面白さがあると思っている。10代後半から20代前半学生の頃だけれど、その頃はまだネット環境が少なくて、得られる情報は限られていた。ホテルは旅行誌から探してFAXして予約をし、観光地は地下鉄を乗り継いで行き、コンサートは現地のチケットボックスで買い求め、レストランは窓の外から様子を伺って決め、得られない情報は現地で集めた。予定はすぐ変更され、未定とあまり変わらなかった。時間は現地で埋めていった。トランスファーはままならなかったし、少なからず人種の隔たりを感じることもあったし、一緒に行った友人と気疲れで何度も微妙な空気になった。
旅は「楽しい」もあったけれど「刺激」が多かったように思う。毎日興奮の連続。

もう、そういう旅は出来ないと思う。ネットを使ってあっという間に旅行の予定は埋まってしまう。どんなに、あの頃の旅が面白かったとして、今そういう旅をしても、ただただ大変なだけだ。ほとんどの場所はネット環境が整っていてしかもそれを前提としている。旅人に対して世界は開かれている、そして時間は限られている。

ロマンチックに表現すると、あの頃の自分が少し羨ましい。
今となっては多くのことが事前情報や見知らぬ人のコメントのおかげで、旅は確認作業だ。だとすれば、その確認作業を楽しめばいいのかもしれない。「これって実際そうでもないな」とか「ここに来てほんとうよかった」とか、「これ、ブログに書こう」とか。「百聞は一見に如かず」だ。そしてプレビューとレビュー。

今、興奮するような旅とはどういう旅だろう?


 




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